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コンクールと自分

コンクールのお話を少しします

コンクールは自分自身にきちんと目標があって出たいというのであれば出られるようにしていきます
本人の口から私にその旨を伝えてもらってはじめます

エントリーするにはコンクールクラスに入ってないといけませんが…
このクラスに入るのもストレッチのテストはありますが、コンクールに出るという目標がありそれを達成する気持ちがあるのかどうかを判断する意味も含めてテストしています

私自身はコンクールダンサーを育てたいわけでもないし、入賞したからプロになれる、留学できて道が拓ける、みたいになるわけじゃないことをわかってるので別にコンクールが特別に必要だとは思いませんが、成長の通過点として使うのは良いと思います

カンパニー、留学のオーディションは全てクラスレッスンですから基礎が何より大切です

そしてクラスレッスンは、できてる、できてないだけではなく
人としてどうなのかを、一番見られているのです

このあたりはまた今度…


昔と違って今は本当に沢山のコンクールの種類があり、年齢も引き下げられ、ソフトシューズでのエントリー可能な部門も増えました

とても出やすくなり、敷居も低くなりました

子供達も今この瞬間はバレエが一番すきで頑張りたいと思っていても未来はわかりません
ほかに興味を持つこともあるかもしれないし、年齢とともに現実が見え自らバレエの道を諦めるかもしれません

だから、頑張りたいと思っている時期に子供達の気持ちを支持してあげたいし、努力する大切さを身をもって感じさせてやりたい
そのコンクールまでの過程の貴重な時間に人としても成長していってほしいと考えているので
子供たち自身が出たいといのであればコンクールエントリー応援します!


ただし、出たいという気持ちだけで出してやれないのがユース、ローザンヌのビデオ撮りのようなコンクールです


こういったコンクールの場合は、子供だけでなく親もある程度覚悟を決めてほしいなと思います

日々の生活から準備も必要となります

先程いったように子供達の未来はわかりませんが、今、ユースを!というなら、バレエを何より優先にしてもらわないとならない部分もあります

学校のある日にワークやコンクールがあるわけで、そんな時に出席日数が…となるようでは当然無理なんです

9歳からエントリー可能
その歳の子から、短期の留学の対象としてのコンクールなわけです

1人で綺麗にシニオンもでき、時間の管理もでき、ファイナルに行けば三食自分で何を食べるべきかある程度わかっていなければならないし、レオタードや下着などの手洗いでの洗濯、生活の身支度、バレエの準備を全て1人でできるようにしていかないといけないのです

見知らぬ先生に声をかけられても笑顔で挨拶ができて聞かれたりしたことに「です、ます」ではっきりと話せますか?

こういったことを普段からできるようにしていかないといけません


まだユースに出始めた頃、慈9歳、爽磨10歳で
響や他の女子のついでにって感じでエントリーしたのですが(今考えると恐ろしいです^^;)…

ジュニアの子が大変で、2人はほったらかしでしたが…
自分達でワークにもいったし、知らない先生方にいつのまにか大人気の子になるくらい愛想よく話していたようで、楽屋の中の揉め事(爽磨が泣かされるという事件があったんですが)ちゃんと自分達で解決して仲直りもしてました

その頃は、スタジオでたとえ四年生であっても中学生と同じ扱いをされ順番を覚えないことも怒られ、今より厳しく挨拶やレッスンを受ける態度やマナーを注意してたので、それが外でも出せていたのかなと思います

それでも2人が特別なわけじゃないと思うのです

他のスタジオの生徒さんもユースで会う子は小さくても、みなさん、驚くほどしっかりしています

「バレエをやりたい」って気持ちが態度や行動にしっかり表れているからです

もちろん最初からできるわけではないので
子供達が日々の生活やスタジオ内で身をもって失敗しながら成長して、直していく事です

さらに本気で留学を考えているのであれば自己管理も出来なければ、いざ留学しても潰れてしまうことになります

ゲームをする時間やテレビ、携帯触る時間の規制や、就寝時間、勉強時間、食べ物のことなど全てお母さんが管理していたら、1人になった時自由を手にいれ満喫してしまうでしょう

日本にいたって自分自身で管理でき、節制でき誰に流されるわけでもなく自分の道を歩くことができなければならないのです

GW中もレッスンはありましたが…
来ていた子は同じメンバー
今回に限らず祝日の練習はよくいれてますが、その時もです

対象クラスじゃないからとかではなく、自発的に、コンクール出たいから、もっとレッスンしたい、と自分でレッスン受けたいといってくる子がいないのです


以前にもかいたかもしれませんが、バレエをしている人なら大抵知ってるこんな言葉があります


「1日休めば自分にわかり
2日休めば仲間にわかり
3日休めばお客様にわかる」

私は、子供が成長していく中で家族との時間、遊びの時間も絶対に必要だと思ってますから、発表会前でもうちは毎週土日に集合練習したりはしていません

休んではいけないといってるわけではなく、人より上を目指したいのであれば人と同じ努力ではダメで遊びを我慢しなければならない時もあるといいたいのです

今のコンクールメンバーが頑張ってないわけじゃないのです
頑張っているのはわかってるし、それぞれ僅かな変化の兆しも見えたりしてます
でもそれは、普通にお稽古している子供達も一緒でみんなが頑張っているのです

だれにでも本気だとにわかる態度が必要なんです

ハードルの高いことを書いていますが、これはあくまでユースなどを目標にしたいという方に対してです


それでもプリの年齢の子にしたら、毎日レッスンに来なさいとか、毎週日曜レッスンや自習しないといけないとかの強要もしてないですし、比較的、門は広くしています
もしかしたら、ユースに出る事が何かのきっかけになるかもしれないからです


でも…

学校とバレエ、両立したい!

週2回で精一杯やりたい!

みんなそれぞれでいいんですよ!


みんながスタジオでキラキラ輝いた顔でレッスンしてくれる姿を見れるのが私達は何より嬉しいです

コンクールに出る、出ないも自由
ただし自分で決めたことなら、その気持ちが本物であると周りの人が納得するようなことをしてください!
それだけです(^^)


最近…

どのクラスにおいてもコンクールに対して慣れが見え、「一つ終われば、はい次!」みたいに考えてるようで、注意の捉え方、自発的な練習が見えずあまりいい流れにはみえなかったので書きました!