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バレエを知ること

最近ビックリするようなことが立て続けであったので…(^_^;)


私は10歳の時、森下洋子さんのコッペリア全幕を初めてみて「こんな風になりたい!」と思ったのが、バレエを真剣に取り組み出した始まりです。

初めてみた舞台は…
会場のライトが消え静寂の中、指揮者が現れ拍手が起こり再び静寂となり指揮棒が上がった瞬間息をとめてしまいました。

前奏が流れ出しもう胸の中は、ワクワクとドキドキではち切れそうなり緞帳あいてからは身を乗り出して最後まで見ていました。

舞台上の森下さんは、楽しそうであったり、はずかしそうであったり、いたずらっ子のようであったり、ヤキモチ焼いたり、怖がったり…
目まぐるしく変わる表情に引き込まれ…
終わった時に涙が出て、「こうなりたい」「これがしたい」と母に話したのを今でも良く覚えています。

それからは、もう数え切れないほどの舞台を観に連れていってもらい帰り道は、踊りたい気持ちいっぱいで帰っていました。

また、父が映画とミュージカルが大好きだった影響もあり、劇団四季や宝塚歌劇なども観に行きましたし、フレッドアステアやジュディーガーランドなどの昔のミュージカル映画も山ほどみました。

こんな経験が振付にも役にたち、そうさせてもらった事に今は感謝しかないです♡

現代はYouTubeなどでなんでも簡単にみれますが…

バレエは、生の物です!本物に触れてほしいと思います!
劇場での空気や臨場感を身体全部で感じて欲しいと思います!

先にこんなこと言ってしまうと話が違うように感じるかもしれませんが…

先にも言ったように今は本当にパソコンやスマートフォンで沢山の情報が得られます。
いくらでも知ろうと思えば知ることはできるのです。

コンクールバリエーションやる子にはいつも1番に、「どんな物語でどんなシーンでどんな気持ちで踊るのか」それを最初に本読んだりして調べてみるようにいいます。

発表会の作品についても同じように言っています。だから、上のクラスのメンバーは今回のパキータも全幕作品としては馴染みないものですがしっかり理解してくれていました。

が…その中に全くトンチンカンなことを言った子もいた訳で…(>_<)

バレエを志すという中学生には、あってはいけない事ではないかと私は思うのです。

上の子達みんなバレエ専門ではないけれど、それぞれの限られた時間を大好きなバレエに当ててくれ、話も理解し、振付も先にDVDなどで覚えてきてくれたり本当に自分達から一生懸命取り組んでやってくれてることが私はとても嬉しいのです!
「この子達は、本当にバレエが好きなんだなぁ、大切にしてくれてるんだなぁ」と…


そう、最初に言ったビックリするような事とは…ストーリーを知らなかった子だけではなく、他にもバレエを仕事にしたいという子がローザンヌの時期だと知らなかったり、ライブ見てなかったりなどスタジオ内の自分のバレエにしか目が向いてないという現実を目の当たりにしたのです。

毎日好きなだけ稽古でき、家族も理解があり、コンクールも出たければ出れて…
残念ながらこういう子ほどそう言った部分が足りてないと感じます…


自分が音楽に合わせて身体を動かすことがバレエではない事をわかってほしいし、バレエ自体に興味を持ってほしいです。

その一つとして、舞台を観に行くこともしてほしいですし、コンクールチャレンジしたいと思うなら関西は沢山開催されてるので、実際に足を運んでみにいってみてはどうでしょうか?

「お花=綺麗」の方程式のようなものではなく、実際いろんなもの(バレエだけではなく美術館や演奏会でもなんでも)見て触れて心が綺麗と感じる事は表現者としては絶対に必要な事です。
心に栄養を与える機会を少しづつでも作ってほしいなと思います!


毎日学校、塾、他の習い事など今の子供達は、とても忙しいので、その中でバレエを続けてくれてるだけでも嬉しいのですが、今、ジュニアはバレエを頑張ってる子が増えてきているのでその子達には是非知ってもらいたい事としてアップしました(o^^o)